2016年03月10日 徒然日記
去る平成28日年3月8日、橿原神宮本殿遷座祭 遷座の儀に、奈良県神道青年会と姉妹神青として交流のある宮崎県神道青年会の他に近畿地区各府県の神道青年会等総勢48名と共に奉仕をさせて頂きました。
当日は午後1時に齋館に集合し改服の後、習礼(しゅらい)。各自所役の確認並び次第確認等を行い、奉仕に向けての準備を整えました。
午後6時35分齋館より参進。午後7時 、境内は静まり、 神職にも緊張感が漂い、 厳粛な雰囲気の中、 祭典が斎行されました。
暗闇の中、雅楽の音色に包まれながら、 滞りなく 「御」が本殿に奉安されました。
又、祭典後には笑笑橿原神宮前東口駅前店にて姉妹神青である宮崎県神道青年会との交流会が開催されました。和気藹々と語り合い、非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました。
この貴重な経験を大切に今後も神明奉仕に励みたく思います
2016年03月01日 徒然日記
2月23日午後2時30分より第3回勉強会を開催し会員9名が参加。今回は神田憲明副会長が宮司として奉務する五條市近内町に鎮座する御霊神社への正式参拝と神社に隣接する登録有形文化財 藤岡家住宅の拝観を行いました。
正式参拝では花房会長が代表で玉串を奉り拝礼、引き続き社殿前にて記念撮影!ふ宮司さんより御霊神社について懇切に説明をいただきました。
五條市内には御霊神社という名称の神社が約20社近く鎮座し、何れも聖武天皇皇女井上(いのえ)内親王が御祭神として奉祀されています。今回参拝の近内町御霊神社は鎌倉時代嘉禎4年(1238)宮分けの神社で、森厳な境内よりは金剛山の眺めも素晴らしく江戸時代に建立の春日造り極彩色の社殿は古社の風格を漂わせており、拝殿内部に掲揚されている大絵馬の数々は保存状態も良く往古からの信仰の厚さを彷彿とさせます。宮司さんの説明では御例祭は10月第4土曜日に齋行され神幸祭では氏子三カ大字の御旅所を巡幸、例祭期間中は社殿前にすすき提灯が立ち並び壮観を呈するとのことでした。因みに鎮座地の「近内(ちかうち)」は南北朝時代よりある地名で「宇智(うち)郡」と呼ばれた五條市北部の中で大和平野に近い部分とういう意味からというのが通説とのことで、このことからも古き土地柄の信仰の歴史を感じさせます。
その後、徒歩にて神社に程近い、藤岡家住宅に移動し拝観。藤岡家は江戸時代を通じての両替商、質商、薬種商、染物商なども営んだ庄屋で、戦前の官選知事であり俳人としても著名であった藤岡長和(俳号 玉骨)の生家でもあります。長らく空き家になっていた屋敷は現当主が修復し、現在はNPO法人うちのの館が管理し、平成20年11月より公開されています。江戸から明治期にかけての建物十棟が残り、店の間のある母屋は天保三(1832)年の建造。往時の藤岡家の息吹をよく伝えております。今回の修復によって生まれ変わった屋敷は、「見て楽しむだけではない」というのが他の施設とは趣の異るところ。各部屋には藤岡家代々に伝わる収蔵物が季節毎に展示され、明治45年建造の大広間は、俳句会やお茶席、会議にも利用でき、大広間に続く広縁からは、修復された美しい庭の眺めは四季折々の移ろいとともに姿を変え愉しめるとの説明でありました。またかつての内蔵は藤岡家の繁栄振りを示すが如く柱や梁が重厚で、現在は二階部分に藤岡長和と交流の深かった与謝野晶子をはじめとする文人の資料が所狭しと展示されており、一階部分は近世の生活様式を伝える品々を実際に手に触れ体験できるという特徴的なものでありました。収蔵資料は未だ学芸員の方々が整理中とのことで、今後も数々の貴重な発見が期待できるとのことです。
大和と紀州を結び今も文化の行き交う五條の地は見所満載です。是非皆様もお近くにお越しの際は、御霊神社にお参りされ藤岡家住宅を見学されては如何でしょうか。
御霊神社(近内) 五條市近内町1081番地2
TEL / FAX: 0747-23-5336 詳しくは当会HP奈良県神社検索でご覧下さい
藤岡家住宅 奈良県五條市近内町526番地
TEL / FAX:0747-22-4013
■開館時間 9:00~16:00
■休館日 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
■入館料(維持管理協力金)
大人300円 6歳~中学生200円
20人以上は20%の団体割引有
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