出雲の国のあるところ、大勢の兄弟達の末っ子で心優しいオオアナムジという神様がいました。
あるとき、「稲羽の国」の美しい姫の噂が。兄弟たちはその姫を娶らんと旅立ちます。しかし、末っ子で優しいオオアナムジはみんなの荷物持ちにさせられます。一人大荷物となったオオアナムジ。いくら頑張っても他の兄弟よりどんどん遅れていきます。
ようやくオオアナムジが気多の岬というところに着くと、そこには毛をむしられ泣きじゃくる白うさぎが。オオアナムジはその訳を聞いてみます。
さて、なぜに白うさぎは毛をむしられたのか。オオナムジは白うさぎを助けることが出来るのか。また、見事噂の姫の心を射止める神様はいるのか。出雲の国のむかしむかしのお話です。
昔々、スサノオ様がいたずら大好き、わがまま放題だったころ。見かねたアマテラス様達はついにスサノオ様を高天原から追放します。
やがて出雲の国までやってきたスサノオ様。とある大きな屋敷に辿りつくと何やらすすり泣く声が。気になったスサノオ様が理由を聞くと、なんと頭が８つもある大蛇の怪物、ヤマタノオロチが娘を食べにやってくると言うのです。スサノオ様はその娘をお嫁さんにもらう代わりにオロチ退治を請け負います。
ハラハラドキドキ。さあ、オロチ退治の始まりです。
あるとき、立派な国を作ることを夢見るイワレビコノミコトという神様が、九州は高千穂より大和の地を目指して旅に出られます。
その道中、悪い神様たちの妨害や数々の困難にあわれるも、ついに大和の地にたどりつき、初代天皇として橿原の宮にてご即位なされます。
さて、イワレビコ様のこれら妨害や困難を乗り越えてこられた方法とは？
これはイワレビコ様が神武天皇として即位するまでの物語。
スサノオ様は母であるイザナミ様に会いたい一心で、イザナミ様の居る黄泉の国へ向かわんとするにあたり、姉であるアマテラス様に奉告に向かわれます。
スサノオ様が高天原に近づくと、山は鳴き川は荒れ、アマテラス様はスサノオ様に邪な心があるのでは、と思われ武装をして迎えられます。びっくりしたのは報告に来ただけのスサノオ様。そこで２柱の神様は正邪どちらかの心なのかの賭けをされ、スサノオ様が勝たれます。
すると今度はそれをいいことにスサノオ様は大暴れ。アマテラス様はお嘆きになり天岩戸にお隠れになります。たちまち国中は真っ暗闇、悪い神様たちはここぞと騒ぎ出します。
さあ、困ったのは残された神様たち。いかにしてアマテラス様を天岩戸よりお連れ出しになられるのか。神様たちの妙案、ご覧あれ。
